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(a)特性根と過渡応答
閉回路の過渡応答は(1.52)式より
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(1.77) |
、と書ける。この
は
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(1.78) |
の根である。上式を特性方程式といい、この根を特性根という。特性根は一般に
複素根であり、その値、すなわち複素面上の根の位置によって過渡応答の
性質が定まる。
とした場合、根の位置と過渡応答の形の関係を
図1.18に示す。
図 1.18:
根の位置と過渡応答の形の関係
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(b)極、零点のインディシャル応答に対する影響
閉回路のインディシャル応答は
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(1.79) |
で表される。この場合
を極、
を
零点という。この極と零点の配置がインディシャル応答に及ぼす影響は
次のごとくである。
i
20D 原点に近い極に対応する成分の係数が大きくなるのでこの極が
インディシャル応答の大勢を決する。これを代表根(dominant root)という。
ii
20D 極の近くに零点があると、この極に対応する成分の係数は
小さくなる。
iii
20D 極と零点が近接していると、両者が打ち消しあって他の極には
影響を及ぼさない。
図 1.19:
極、零点の配置とインデンシャル応答
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Yasunari SHIDAMA
平成15年4月9日