Next: 状態方程式での取扱い
Up: 記述関数法(Describing Function)
Previous: 記述関数法による安定判別
図5.15に示すような非線形要素を含む閉回路に正弦波が加わった場合
|
(5.42) |
|
(5.43) |
とする。これを
|
(5.44) |
で表すと、図より
|
(5.45) |
|
(5.46) |
|
(5.47) |
の関係が得られる。(5.46)式の右辺においてをパラメータ
とし、を変えた場合の曲線が左辺におけると一致する点を
求めれば、そのに対するが決定される。この値を(5.47)式
に代入すればが求められる。
例えば図5.16(a)に示す非線形要素を含む閉回路系に正弦波が
加わった場合(5.46)式の関係を示したのが(b)図で、それに
基づいて描いた周波数応答が(c)図である。CE点とDB点で跳躍及び
履歴現象を生じることがわかる。(d)図は(5.47)式より求めた位相
の周波数特性を示したものである。
Yasunari SHIDAMA
平成15年7月28日