6.4 共用体

  1.共用体とは
 構造体と似たものに共用体というものがあります。ただし、構造体は型の違う複数のデータを一つのまとまったデータとして扱えましたが、共用体ではメンバとして設定したデータのうちいずれかひとつのデータをもつようになっています。例えば次のような個人データを扱うとします。

個人データ
名前
連絡先

 このとき連絡先として考えられるものは名住所や電話番号です。このようにどれか1つのデータのみを利用したい場合に共用体が利用できます。共用体では設定した領域にどれか1つのデータだけを持つことができます。
これは使用環境によって扱える値の型が一定でないような場合に利用されます。