8.1 インクルードファイル

 通常Cのプログラムを作成する場合必ずファイルの先頭に
#include <stdio.h>
という行を必ず記述してきました。これはプログラムを記述する際に必要となる基本的な関数や設定を記述してあるファイルを読み込むために必要となります。よって、特に他の設定が必要でないようなプログラムでは記述しなくてもコンパイルすることも実行することもできます。次のプログラムはインクルードファイルがなくても動作可能なプログラムです。
/*** インクルードファイルが必要ないプログラム ***/
int main(void){
 printf("Hello!\n");
}
 ただしこれは極端な例で、通常作成するようなプログラムではインクルードファイルが必ず必要になります。特に"stdio.h"というインクルードファイルはCのプログラムの基本となる入出力に関しての関数設定が含まれていますのでどんなプログラムにも必ず記述されています。インクルードファイルはたくさんの種類があり、利用したい関数によってどのファイルをインクルードすれば良いかが変わります。例えば文字列の操作を行いたいときには"string.h"というインクルードファイルに便利な関数が登録されていますし、複雑な計算をしたいときには"math.h"というインクルードファイルに数学でよく使う関数が登録されています。さらに、利用する環境(OSなど)に依存するようなインクルードファイルもあります。また自分で作成したプログラムをインクルードファイルとして読み込んで利用したりもできますがここでは説明しません。

インクルードファイルのイメージ


 このようにインクルードファイルを使うことによって既にある便利な関数等の設定が利用できますのでプログラムを作成する前にどんな関数が利用できるかを確認することで余分なプログラムを作成する必要がなくなります。

 ここでは標準入出力(standard input output)関数の代表的なものについて説明します。

 

2002年12月18日 11:52 更新