標準出力へのデータの出力を行う関数に"putchar"があります。通常、標準出力はディスプレイとなっていますのでこの関数を使うとディスプレイにデータを表示できます。
- putchar
インクルードファイル stdio.h 書式 int putchar(int c) 引数 出力するキャラクタのアスキーコード(整数) 処理 標準出力にアスキーコードcの文字を表示 戻り値 cの値
次に"putchar"関数を使ったプログラムの例を示します。各プログラムを動作させ関数の処理の様子を確認してください。putcharの引数として整数が指定するようになっていますが実際には次のようなプログラムが可能です。
/*** putchar を使ったプログラム(整数でアスキーコードを指定) ***/ #include <stdio.h> /*** main 関数 ***/ int main(void){ int i = 65; /* 'A' のアスキーコードを代入 */ putchar(i); /* 変数 i のアスキーコードにあたる文字を表示 */ putchar('\n'); /* 改行の表示 */ }これは文字型の変数の値は実際には整数としてアスキーコードの値が代入されているためです。
/*** putchar を使ったプログラム(文字の値を指定) ***/ #include <stdio.h> /*** main 関数 ***/ int main(void){ char c = 'A'; /* 文字型の変数に 'A' を代入 */ putchar(c); /* 文字型の変数 c の値を表示 */ putchar('\n'); /* 改行の表示 */ }次は戻り値を確認するプログラムです。
/*** 文字型の値を確認する ***/ #include <stdio.h> /*** main 関数 ***/ int main(void){ char c = 'A'; /* 文字型の変数に 'A' を代入 */ /*** 文字型の変数 c の値を文字型, 整数型の 2 つの型で表示 ***/ printf("%c: ascii code - %d\n", c, c); }
/*** 戻り値を確認する ***/ #include <stdio.h> /*** main 関数 ***/ int main(void){ int j; char c = 'A'; /* 文字型の変数に 'A' を代入 */ j = putchar(c); /* 文字型の変数 c の値を表示 */ putchar('\n'); /* 改行の表示 */ printf("%d\n", j); /* putchar の戻り値の表示 */ }
2002年12月18日 11:53 更新