コンピュータ上に保存されているファイルは勝手に内容が変わってしまわないように保護されています。そこで、ファイルを扱うときにはどのファイルとどのようなやりとりをするかを宣言して、ファイルの中身を操作できる状態にしてからでないと利用できません。また利用した後は処理が終ったことを宣言して中身をもとの保護された状態に戻しておく必要があります。ファイルを扱える状態にすることをファイルをオープンする、ファイルの操作を終了することをファイルをクローズするといいます。ファイルのオープンには"foprn"関数をクローズには"fclose"関数を使います。さらに、ファイルをオープンするときには読み込み専用、書き込み専用、追加または読み書き用という指定ができ、ファイルの利用目的によってモードを変えることができます。"fopen"と"fclose"の仕様は次のとおりです。
- fopen
インクルードファイル stdio.h 書式 FILE *fopen(const char *filename, const char *mode) 引数 filename:ファイル名の文字列 mode:モードの指定("r"読み込み用、"w"書き込み用、"a"追加用) 処理 filenameで与えられたファイルをmodeで指定されたモードでオープンする 戻り値 ファイルポインタ
ここでファイルポインタとはオープンしたファイルの情報(読み込みを行っている位置、オープン時のモードなど)をもつ構造体になりますが、使うときにはそれを意識する必要はありません。
- fclose
インクルードファイル stdio.h 書式 int fclose(FILE +file_p) 引数 file_p:ファイルをオープンしたときに代入したファイルポインタ 処理 file_pで指定されたファイルをクローズする 戻り値