11.3 シンボリックデバッガ(gdb)によるデバッグ

  1.シンボリックデバッガ(gdb)とは
 デバッガにはロードモジュールをそのまま、そのレベルでデバッグするabsolute debugger(adb)とソースレベルのエントリを利用してデバッグを行なう symbolic debugger(dbx/gdb)の2種類があります。ソースプログラムが存在するプログラムのデバッグにはシンボリックデバッガが適しています。シンボリックデバッガはソースプログラムと特別のオプションを付けてコンパイルされたロードモジュールを利用します。学生使用のノートパソコンのLinux環境下では、 gdbと呼ばれるシンボリックデバッガが利用可能です。

 そこで、ここではgdbを使ったデバッグの手法を学習していきましょう。なお、コマンドの概略については、「gdbの主要コマンド」に記載されているので、そちらを参照してください。ここでは使用例のみを説明します。