12.2 分割コンパイルとmake

  2.概要
 UNIX上で、分割コンパイルを効率よく行うためのツールとして、makeが用意されています。makeは、コンパイルに関する指示などの規則(ルール) を書いたファイルに基づき、分割されたファイルや、コンパイルによって生成したオブジェクトファイルの作成日時を検査し、結果、必要なものだけコンパイルしてリンク、ロードするものです。

 makeが利用する指示書は、 Makefileという名前で用意します。

 makeは、Makefileに書かれた規則に従い、ソースファイル、ヘッダファイル、オブジェクトファイル等の生成状況と作成日時(タイムスタンプ)を参照し、その時点で必要なコンパイルやリンクなどのツール起動を行います。

 makeを使った分割コンパイルの流れは以下の通りです。
(1)作業用ディレクトリを作成
(2)main関数、その他各関数のソースファイル、ヘッダファイルを配置
(3)作業ディレクトリに、Makefileを作成
(4)作業ディレクトリで make [ターゲット]
(5)目的プログラムを得る