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状態
が観測可能な出力信号の現在および過去の値から
決定できる場合を可観測という。
いま自由系について考えると、
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(4.115) |
で表した場合
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(4.116) |
となるので
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(4.117) |
とおくと
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(4.118) |
となる。ここに
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(4.119) |
であり、のマトリクスである。もし
が正則で逆行列が得られるなら
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(4.120) |
となり、
の時点の出力信号が記憶されているなら
が定められることになり可観測である。
[例]次の離散値系の可観測を検討する。
であるから
ゆえ
これは特異行列ゆえ可観測ではない。
Yasunari SHIDAMA
平成15年6月30日