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序論

ディジタル計算機でシステムのシミレーションを行うには、システムの ダイナミックを離散値系の形にして取り扱うことが必要である。

すなわち、連続系のシステムは一般に

$\displaystyle \frac{d}{dt}x_i$ $\textstyle =$ $\displaystyle f_i(x_1,x_2,,\cdots ,x_n,t)$ (7.1)
    $\displaystyle i=1,2,\cdots ,n$  

で表され、とくに線形の場合は
\begin{displaymath}
\dot{\mbox{\boldmath$X$}}=\mbox{\boldmath$FX$}+\mbox{\boldmath$GU$}
\end{displaymath} (7.2)

で表される。これらの式において数値積分を行うためには、一般に離散値系とし て
$\displaystyle x_i(k+1)$ $\textstyle =$ $\displaystyle g_i(x_i(k),x_2(k),\cdots ,x_n(k),kT)$ (7.3)
    $\displaystyle i=1,2,\cdots ,n$  

の形で取り扱う。

このようにしてシミュレーションを行う各種の方法に行いて述べる。


Yasunari SHIDAMA
平成15年7月29日