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旋回性の比較

その場回転を行った時の一回転当たりの車体中心の偏心量を測定した.一回転当たりの偏心量はステッピングモータの場合2.7mmであったのに対してDCモータでは44mmであった.この結果についても前述と同じことが言える. 製作したステッピングモータ駆動型全方向移動装置はDCモータ駆動型より良好な走行性能を示した.駆動モータにステッピングモータを採用したことに加え,懸架装置の付加などで,走行性能は通常の移動装置としての条件を満足できるものとなった.また,今回開発した全方向移動装置には2相ステッピングモータを使用したが,多相ステッピングモータや各種の同期モータの使用により高トルクで高効率な運転ができる装置の開発が可能である.各種の移動装置に転用できる可能性を充分持っている.

Shoichiro FUJISAWA