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次の離散値系状態方程式
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(4.84) |
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(4.85) |
を変換すると
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(4.86) |
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(4.87) |
となる。ただし
は
の初期値である。
(4.87)式を書き直すと
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(4.88) |
さらに
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(4.89) |
となり、
のときは
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(4.90) |
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(4.91) |
となる。したがってパルス伝達関数は
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(4.92) |
より求められる。
この場合、伝達関数の極は
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(4.93) |
の根であり、これが固有値となる。また(4.94)式が特性方程式であ
る。
[例]離散値系状態方程式が
の場合のパルス伝達関数を求める。
この場合の固有値はおよびである。
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Yasunari SHIDAMA
平成15年6月30日