: アフィン空間 の構造
: 微分と微分
: 微分と微分
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よく知られるように実数関数
の での
は
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(1.1) |
で定義されています。
しかし,この定義をのような関数集合に適用することはできません。
分母の
は定義できますが,これをの元で割る演算できないからです。
割り算を使わない工夫が必要になります。そこで上記の微分の定義式()を次のように
書き換えてみます。
ただし,
とします。
ここで,が微分可能であれば,上の微分の定義式()
の右辺の極限が
左辺と一致するのですから,
が成立っている。
そこで,が任意のについて
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(1.3) |
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(1.4) |
を充たすとき,この を の での微分
と定義すことにします。
についても,見かけの形式は
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(1.5) |
とするべきでしょう。
このとき,和
積
ノルム はどのような意味を持つか考察しましょう。
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: 微分と微分
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Yasunari SHIDAMA