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前記のパーフェクト・モデル・フォロイング系ではモデルを実際に構成し、
その出力をプラントの入力に使用する。これをということがある。
これに対してモデルを実際には構成せずに
プラントのフィードバックによってモデルと同じ特性をもたせる系を
モデル・マッチングという。
またこのようなモデルを
ということがある。
前項の(2.472)式において
とすると
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(2.480) |
になるので、
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(2.481) |
であれば
が求められる。(2.474)式は
となるから、
が安定となるように選定してあれば、
は
と同じ応答をする。すなわち(2.490),(2.473)
式より求めた
を用いて制御系を構成すれば
プラントにモデルと同じ特性を持たせることができる。
例
プラントの状態方程式を
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(2.482) |
モデルの状態方程式を
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(2.483) |
とする。このとき
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(2.484) |
より
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(2.485) |
になり
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(2.486) |
より
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(2.487) |
となる。このときプラントの入出力関係は
となってモデルのそれと等しくなる。
ブロック図は図2.27のごとくなる。
図 2.27:
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Yasunari SHIDAMA
平成15年5月12日