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パルス回路によって位相進み、位相遅れの回路が構成できる。
図3.29は位相遅れ要素とその特性、図3.30は
位相進み要素とその特性を示している。
図 3.29:
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図 3.30:
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これらの要素を用いるときは連続系の補償方法と同様に
考えてよい。すなわち、次のような手順で設計を行う。
- #1.
- のパルス伝達関数を求め、ベクトル軌跡
または根軌跡を描く。
- #2.
- 特性が改善されるような位相進み(または位相遅れ)要素を連続系の
場合と同様な方法で定め、そのを用いてのベク
トル軌跡または根軌跡を描き評価する。
- #3.
- 求まった補償要素は、制御対象およびホールド回路とは、
サンプラをして結合させる。
[例]
の場合
この根軌跡を描くと図3.31のごとくなり、ゲインが大のとき不安定と
なる。
そこで位相進み要素を用いて安定化をはかる。図3.30の回路において
とすると
となり
となり根軌跡は図3.32のようになり、
安定範囲が拡がることがわかる。
図 3.31:
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図 3.32:
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Yasunari SHIDAMA
平成15年6月9日