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線形システムのシミュレーションの数値法として状態変数に基づくものが広く用
いられるようになってきた。
すなわち
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(7.40) |
で表されるシステムの入力を断片的な定数で等価的に表し
として離散値系の状態方程式
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(7.41) |
として表され
とすれば
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(7.42) |
で計算される。
ここで
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(7.43) |
として、
が
に対して十分小さくなるようにを選択すれば、
をもって
の近似とすることができる。
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(7.44) |
であるから、(7.43)式を代入して
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(7.45) |
となり、これもとして近似的に求められる。
はそれぞれ
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(7.46) |
で表されるから、内側の括弧内から計算をするようにすれば、類似の計算の
繰り返しで行なえる。
[例]
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(7.47) |
の場合
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(7.48) |
ゆえ
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(7.49) |
したがって
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(7.50) |
となるので、を定めれば計算することができる。
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Yasunari SHIDAMA
平成15年7月29日