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ここで,ステアリング機構を解明したアッカーマン理論をこの移動体に適用し,図2.18のような車体中心Gを原点に,点 を瞬間回転中心として旋回する場合を考察する.
4つの車輪の回転角速度
と,移動体の移動速度 ,回転角速度 の関係は,次のようになる.
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(34) |
と表される.
すなわち,運動行列は,
と表せる.
ここで各車輪の回転角速度を求める式は,次のように表せる.
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(36) |
となる.
ここで,
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(37) |
なお,拘束条件は式2.30と同様に,
である.ただし,この場合回転角速度 は瞬間回転中心 の従属関係となる.
Figure:
瞬間中心と移動速度との関係
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図2.19 から,瞬間回転中心を中心とする接線方向成分の速度 は,
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(38) |
となる.
ここで,
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(39) |
である.
ここで,微小時間 における回転角 は,
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(40) |
と置くことができる.
そこで,回転角速度 は,
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(41) |
と表される.
ここで,
は,
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(42) |
である.
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Shoichiro FUJISAWA