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Roller Wheel 方式

Stanford大学で開発されたMobiと呼ばれる移動ロボットで,図2.5のように車輪の外周に8個のフリーローラを円周方向にならべた車輪を3個使用し,その回転軸が120度間隔で一点で交差するように配置したRoller Wheel方式である.図2.6のように地面には3つの点で支持するため,車輪用懸架装置を必要としない.駆動の原理は,軸方向に推力が働くとフリーローラが自転することによって軸方向に動く.また,駆動方向に推力が働くと,フリーローラは地面を蹴って駆動に寄与することになる.推力機構はMechanum Wheel 方式とほぼ同じと考えることができるが,この構成は3自由度を提供できる最小の車輪の数を使用して,3車輪を独立に駆動することにより瞬時に任意の $\dot{x}$ , $\dot{y}$ , $\dot{\theta}$ を発生できる.Mechanum Wheel 方式と同様に,ホロノミックな全方向移動が可能である.

Figure: Roller Wheel
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\psbox [width=13.89cm]{F25.eps}
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Figure: Roller Wheel の配置
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\psbox [width=10.49cm]{F26.eps}
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Shoichiro FUJISAWA